不動産会社によって査定額が異なる理由!高額査定における意図も解説
土地や建物を売却するときには、不動産会社からの査定を受けたうえで買い手をみつけてもらうよう仲介を依頼するのが一般的です。
査定の金額は会社によって大きく異なり、高額査定を受けると嬉しく感じるのではないでしょうか。
この記事では、不動産会社によって査定額が異なる理由や高額査定における意図についても解説しますので、土地や建物を売却予定の方はお役立てください。
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不動産会社によって高額査定など査定額が異なる理由
土地や建物の査定を受けるときには、できるだけ高い金額で売却できるよう高額査定を期待するでしょう。
査定額は不動産会社によって大きく異なりますが、差が発生する理由を理解していないと思ってもいない事態につながりかねません。
ここでは、会社によって査定額が異なる理由についてご説明します。
査定の種類
査定においては、物件の所在地のほか、種別、築年数、面積、間取り、立地条件と物件の現状を把握したうえで会社が定める基準を用いるのが一般的です。
算出にあたっては、売主から提供される情報だけでおこなう机上査定と、不動産会社の担当者が物件を訪問して調査をおこなったうえで積算する訪問査定があります。
近隣における比較物件の売却事例などを参考にする点は、どちらも同じです。
机上査定は、Webサイトや一括査定サイトなどにおける入力フォームに売主が必要事項を記入するだけで計算するもので、早いときには即日で査定結果を得られるでしょう。
ただし、担当者が物件を確認しているわけではなく、内装や設備などの現状を査定に反映できません。
机上査定は、あくまで目安として受け止めておくと良いでしょう。
訪問査定は、データだけではなく物件を細かく調査しており、売買価格に近い金額が計算されます。
査定額を計算するうえで複雑な作業をおこなっており、査定結果が提出されるまでに1週間ほどかかるケースも珍しくありません。
売却する予定がなく、どれくらいの金額で売却可能なものかを把握する目的のときには机上査定が適しています。
ただし、机上査定の結果などにより、売却する気持ちが大きくなったときには訪問査定を依頼しましょう。
売却するつもりがない状態で訪問査定を依頼するのはおすすめできませんが、売却を予定しているときには机上査定ではなく訪問査定が適当です。
なお、机上査定において高額の査定を受けたにも関わらず、物件の状況によっては訪問査定で大きく減額する可能性があります。
この点も、査定額に差が発生する1つの理由です。
不動産会社の得意分野
不動産会社は、土地や建物の売買を仲介するとともに、賃貸物件の入居者確保、賃貸物件の維持管理、物件の買取など多種多様な業務を請け負っています。
それぞれ得意としているジャンルがあり、売買の仲介においても売主側の買い手をみつける業務が得意な会社と、買い手の依頼を受け上手に物件を見つけ出す会社に分かれます。
売主側の会社は、買い手を見つけるノウハウやテクニックを持っているとともに売却の実績が豊富であり、適切な査定金額を提示するでしょう。
一方、得意としていない会社においては、物件の価値を見誤って高額査定をおこなったり低すぎる金額を提示したりする可能性があります。
また、売り上げを伸ばす必要があるときには、媒介契約の締結を狙って高額査定を提示するかもしれません。
会社が得意としている業務や都合によっても、査定額に大きな差が発生すると理解しておきましょう。
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不動産の査定において一括査定サイトを利用するときの注意点
土地や建物を売却するときの売り出し価格は、売主の責任で設定するものです。
売却するときには適正価格の設定が重要なポイントであり、売り出し価格が高すぎると、買い手が興味を示さず内見は申し込まれないでしょう。
ところで、一括査定サイトを利用して提示してもらう査定額は適正価格なのでしょうか。
一括査定サイトのメリット
訪問査定においては査定を依頼してから査定結果を受けるまでに1週間程度が必要なのに対し、一括査定サイトにおける机上査定は早期に結果を得られます。
複数の店舗を訪問する必要がないとともに担当者へ説明する時間を省け、忙しい方は助かるでしょう。
机上査定を依頼するときも複数の会社に依頼するには、それぞれの会社に対して情報を提供する必要があります。
一括査定サイトにおいてはフォーマットへ入力するだけで複数の会社から査定額が届き、1時間程度の入力作業で済む点は大きなメリットです。
ただし、査定額には土地や建物の実態が加味されておらず、一括査定サイトによる結果は参考数値として受け止めておくのが得策です。
査定額の信ぴょう性
一括査定サイトは机上査定であり、物件の現状が査定額に反映されていません。
物件の状態によっては、適正価格との間で大きな差が発生するでしょう。
さらに、近隣における類似物件の売買実例が反映されているとしても、地域の実情を把握できていないなど査定額は信ぴょう性が低くなるでしょう。
高額査定を提示されたからといって、真に受けるのは危険です。
不動産会社は民間企業
民間企業の営業マンである限り営業成績は重要であり、会社によっては、しつこい営業をかけてくる可能性があります。
他社へ仲介を依頼したと言っても、他社よりも売り出し価格を上乗せするなど言葉巧みに契約を求めてくるでしょう。
不動産登記簿における名義人が変更されないうちは、電話などでの問い合わせが続く可能性がある点にも注意してください。
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査定において高額査定を提示する不動産会社の意図
訪問査定であっても、何らかの意図を持って相場に比べて高額な査定額を提示してくる不動産会社があります。
ここでは、高額査定を提示してくる意図として考えられる点についてご説明します。
媒介契約
複数の会社に査定を依頼して各社が相場に近い適正価格の査定額を提示してきたときに、高額の査定を提示した会社に対しては期待を持ってしまうでしょう。
高額査定を提示してくる不動産会社の意図の1つは、この点にあり、売主の気持ちを利用して何とか媒介契約に持ち込もうとしていると考えられます。
媒介契約とは売主に代わって買い手をみつける業務を委託するものであり、契約の内容によっては他社との契約に対しては制限を受けます。
相場に比べて高い売り出し価格のうちは、なかなか内見の申し込みがこないでしょう。
半月ほど経つと、会社が売り出し価格を値下げするよう求めてくるのが想定されます。
段階的に値下げを提示されるケースもありますが、最終的に相場に近い金額まで値下げしないと売買契約の成立は難しいでしょう。
時間の無駄使いになって、売却期間が長引く結果になりかねません。
なお、一括査定サイトは競合ありきの集客施策の面もあり、こうした意図によって高額な査定を提示する会社が多くみられるのが実態です。
買い手の情報
不動産会社は、さまざまな買い手に関する情報を入手しており、売り出す物件と類似の物件を探している方を把握している可能性があります。
買い手が急いで物件を欲しがっているなど、相場よりも高い価格で販売できる見込みを持っているときには高額な査定額を提示してくるでしょう。
査定額が高いとしても、買い手の予定があるなど具体的な意図を説明してもらえるときは信頼してもよいかもしれません。
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まとめ
不動産会社の査定は、情報だけでおこなう机上査定よりも、実際に建物を確認する訪問査定のほうが実情を反映した価格です。
ただし、媒介契約を狙っているときは意図的に高額の査定額を提示するときもあるため、注意しましょう。
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